短歌

2025/07/20 夜食と夏と猫の短歌 4本

夜深く 光輝く コンビニに
引き寄せられる 腹の虫かな

夜に光に集まってくる虫と腹の虫をかけてるやつ〜(いらん解説)
本当は一個下の短歌を作ろうとしている最中に「光に集まる虫」が急にカットインしてきてこれが出来ました。不思議だ…

 

独り 夜 作業している ワタクシ
カップ麺との 万有引力

夜食との間の「万有引力」がどうしても使いたかったらしいです。夜中は比較的ラーメンを欲することが多い。健康にはよくないと分かりつつ…夜中のラーメンは美味くて…。

 

アスファルト 蝉の抜け殻 落ちる道
けぶる夏宵 さざめくいのち

出勤する前にコンビニへ行こうとした午後6時ごろ、歩道に蝉の抜け殻が落ちていました。この時期は結構いろんなところに蝉の抜け殻が落ちていますね。

蝉の抜け殻って別に死骸ではないのに、なんとなく「死」のにおいを感じるのなんなんでしょうね。羽化して7日で死んじゃうと言われてるからなのか、生き物のそのままの形をしたものが無造作にそこらへんに落ちているのが死骸っぽいのか。

大きく鳴く蝉の声と、落ちている蝉の抜け殻のコントラストが強くて、かなり「いのち」を感じるんですよね。この時期ね。夏ってなんか生き物(特に草花・虫・爬虫類系)が生き生きしていて、逆に人間界にはお盆とかあって、他の季節よりも「生と死」の匂いが色濃く感じられる気がしています。

 

尻に猫 のせたまんまで 就く眠り
レビューは★★★★★星5 いいベッドです

これはレビューしているのは猫の方です。猫が人間の尻の寝心地をレビューしている短歌です。

人間の尻の上で全身預けて寝たらやわらかいんでしょうね…。大人になってからそれを体験することは叶いませんが…。身長5mくらいの人間がもしいたら、尻の上で寝かせてくれませんかね。でもおならとかしたらやだな〜と思うのでやっぱ遠慮しておきます。

猫は猫が尻の上で寝てる時におならしても特に怒ったり気にしたりしないんですが、なんでなんですかね。やはり元々野生動物だからなのかな…。

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2025/07/12 生活の短歌 5本

退勤後 みすき〜してたら 3時間

作業は何も 進まないまま

これは実際にそういう日があったんだと思います。よくあります。

 

ミス廃の 時間を吸って 出来ている

タイムラインが 今日も綺麗だ

Misskeyはマジで時間泥棒ですよ。楽しいけど〜〜時間が吸われるっ…!!

 

深夜2時 担々麺を 飲み干した

失くしたくない このよろこびを

コンビニの冷凍担々麺が美味しいので、深夜に買いに行ってよく食べています。夜型生活すぎてやばいです。夜食って最高で…

 

制服を 燃えるゴミ袋へ入れた

10年経った まばたきの間に

この間私が学生時代に使っていた部屋を家族があらためて片付けたのかなんなのか、急に親に「これあんたの制服だから。どうにかして」って高校の時と中学の時の制服を渡されて。どうにかしてって言われても…持ってても仕方ないしなぁ〜と思い、結局特に思い入れの強い部分だけ残して、あとは燃えるゴミ袋に入れて出しました。制服を使ってる当時からしたら、制服が「邪魔でいらないゴミになる」未来なんて想像も出来ませんでしたが、あれから10年経ったんだよな〜と思いました。10年前思い描いていた未来の自分と今の自分はかなりかけ離れているので、すごい焦りますね。

 

猫眠る 人は起きてる 午前2時

DNAに 逆らっていけ

猫は本来夜行性、人間は本来昼行性なのに、逆の生活リズムになっている我々。深夜ラジオが大好きで夜更かししまくりな私と、夜ちゃんと寝る猫。

やはり個の人生(またニャン生)を作るのは、DNAではなく、それぞれの個体に蓄積された経験値なんですね。私は遺伝子の乗り物ではなく、個の生命体なのでね。猫も去勢していただきましたし、個の人生(もしくはニャン生)を立派に生きていきましょうね。

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2025/04/27 生活の短歌 3本

お葬式 誰にどれだけ 愛された
いちばん最期の 成績表だ

「3月のライオン」という漫画に、クリスマスプレゼントに何をもらえるかって、その子供が1年どれだけ、どういうふうに愛されたかの成績表みたいだ、という描写があって。なんとなく私はお葬式にも似たものを感じるんですよね。私は子孫も残さないし、私が死ぬ時に誰がお葬式やってくれるんだろう。誰もやらないかもな〜みたいなことを考えながら作りました。

 

君が吐く 寝息が僕より 早いから
生きる速度の 違いを想う

猫と一緒に寝てる時、猫も小さいけど寝息を立てるんですね。その早さが私より早くて。動物って一生の間に心臓が鼓動する回数は大体決まってて、回数はどの動物も大体共通で、鼓動の早さが違うんですね。大きい生き物の方が鼓動が遅く、小さい生き物の方が早い。鼓動が遅い方が体温も低く、早い方が体温が高い。だからハムスターとか体温すごい高いんです。猫も人間より体温高いです。

だから一緒に寝てる猫のあたたかさと、呼吸の早さを感じて、ああ、この子は私より早く生きて、早く死んじゃうんだな〜って思って切なくなった、という短歌です。もう17歳のおじいさんなのでね。段々そういうのがちらつきはじめます。長生きして欲しいですね。

 

つらい日々 生き抜くための 鎮痛剤
それがラジオと甘いカフェオレ

常日頃深夜ラジオを聴いていますが、特にやりたくないことをやる時や、過ぎ去って欲しい時間を過ごす時は、殊更ラジオを聴きます。日々の痛みみたいなものを、気を散らして中和してるんだろうなと思います。

生きていく中で痛みを直視するのって負担がデカすぎるので、ある程度気を逸らして、向き合わずに生きている時間を引き伸ばしていくのも、大事なのかなと感じています。

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2024/11/29-12/1 夜の短歌2本

2024/11/27

おしいれのぼうけんみたい 真夜中の
高速の窓 過ぎてく灯り

「おしいれのぼうけん」という絵本があるのを知っていますか。怖い内容なのに不思議な魅力があり、小さい頃何度も親にせがんで読んでもらった記憶があります。

その中に夜の高速道路のシーンがあって、高速道路に一定間隔で立っている灯りを見る度にその絵本を思い出して怖くなります。おしいれのぼうけんを最後に読んだのなんてずぅっと昔のことで、もう内容なんて全然覚えてないし、記憶も間違ってるかもしれません。でも高速道路の灯りを見る度に、「こわいと感じた自分の感覚」を思い出して、なにかヒヤッとするような怖さを感じます。それは大人になった今もずっとあります。

 

2024/12/1

闇の中 車窓の光 流れてく
あのまま銀河へ ゆくのだろうか

電車の窓から、外を走っている別の電車の窓の明かりが見えました。夜の闇の中に浮かぶ車窓の灯りは、昼間に見るものとは違い、窓の灯りだけ光って見え、車体の部分は闇と同化して見えません。なんだか銀河鉄道みたいだな、と思って詠んだ短歌です。

 

 

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2024/11/07 立冬短歌2本 肌荒れ1本

2024/11/7 立冬

蛇口から出てくる水の冷たさが 昨日までとは違う気がした

家の鍵 取る指先に 触れたのは 今日から冬がはじまる合図

 

昨日まで暑くて扇風機とクーラーつけてたのに、今日は急に寒くなってこたつに入ってダウンジャケット着てます。立冬ってちゃんと立冬なんだな。

朝起きた時に水道水が冷たかったのと、鍵に触れた時に鍵がひんやりしていたので、「ん!?今日寒い!?」と気付きました。これ短歌になるんじゃない?となって詠んでみました。

 

肌荒れ

虫刺され、あせも、しもやけ、夜更かしと
プラス ストレス 常に肌荒れ

 

今日は寒い上に風が強くて。散歩をしていたら、寒さで指先がジンジンして、お、これは手袋買わないとしもやけになるな〜と思ったところから連想して出来た短歌です。本当は「一年間を通して肌荒れしている」というのを表したくて、春夏秋冬でひとつずつ肌荒れの原因を並べたかったんですけど、文字数に上手く収まらなくてこういう仕上がりになりました…ちょっと消化不良。

 

これは散歩して撮った写真。

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2024/10/30 ハロウィン短歌

コンビニへお菓子を買いに行ってきます
ハロウィンだから許されるはず

 

ハロウィンだからね…。堅揚げポテトといちご味のDARS買ってきちゃいました。いいんですよ。ハロウィンだから。

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2024/10/13 遠足短歌

流れてく 車窓見つ飲む カフェオレの
紙ストローに 紅色がさす

秋の遠足ということでローカル線に乗っていた時に、飲み物として紙パックのカフェオレを持っていって。その時にさしたストローが紙ストローだったので、ストローに口紅ついちゃったな〜となり詠んだ短歌です。

紙ストロー、途中でふやけちゃうので苦手なのですが、たまたま紙ストローだったので一句出来ました。そういうこともある。

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2024/09/10~09/14 短歌2つ

2024/09/10

大切な 命が消えた その先も 日々は続くの お互い様に

昔飼ってた猫と、亡くなったおじいちゃんのことを考えながら出来た短歌です。

 

2024/09/13

一年がこんなに早く過ぎ去るの 十年前は知らなかったよ

心がいつまでも実年齢に追いつかず、実時間だけいつの間にか過ぎていっているのが不思議だなと思いながら詠みました。

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2024/7/24 小籠包の短歌

なれるかな いつか立派な 肉まんに
小籠包は 今日も夢見る

2024/7/24

冷凍の小籠包を食べてる時に浮かんだ短歌です。最初は「小籠包って肉まんのミニチュアみたいだな」と思い、そこから「肉まんの子供の小籠包」「肉まんになりたい小籠包」と思考を膨らませていきました。

最近作った短歌の中では特に気に入っています。かわいくて良い。

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2024/6/27 短歌2つ

信号が パカパカしてて うちのこと
早く渡れと 急かすんだけど
通りすがりの女の子が言ってた言葉を拝借&短歌のリズムにアレンジ

 

りんご飴 かき氷 酒 ウインナー
1人楽しむ 七夕祭り
学生の頃1人で橋本の七夕祭り行って、めっちゃ楽しんで帰ってきたのをふと思い出したので…。

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2024/6/25 短歌3つ

この世界 留まるための 紐とペグ 1つ1つと抜いてく日々だ

2024/6/20

 

クーラーの 効いてる部屋で 夏の音の 動画を流し 夏は過ぎてく

2024/6/24

 

聴いてると 仕事はかどる BGM 探してる間に はよ仕事しろ

2024/6/24

(これは自分に対して言ってるやつです)

 

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2024 4月から6月 短歌まとめ(6本)

初聴きの ラジオ番組 聴く俺は
教室入る 転校生だ

2024/4/6

 

個展前 ゆらりゆらりと 心揺れ
遠足前の 子供みたいに

2024/5/17

 

食パンを 買いに出かける 元気なく
依然と遠い 朝ごはんだな

2024/5/25

 

モーニング 食べに喫茶店へ行く
特別じゃない 特別な朝

2024/5/28

 

寝転んで ゴロゴロしてたら こんな時間
見過ごした間に 終わりゆく今日

2024/6/8

 

もしかして 俺以外みな 仕事中
じっと動かぬ タイムラインだ

2024/6/13

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