2024/11/29-12/1 夜の短歌2本

2024/11/27

おしいれのぼうけんみたい 真夜中の
高速の窓 過ぎてく灯り

「おしいれのぼうけん」という絵本があるのを知っていますか。怖い内容なのに不思議な魅力があり、小さい頃何度も親にせがんで読んでもらった記憶があります。

その中に夜の高速道路のシーンがあって、高速道路に一定間隔で立っている灯りを見る度にその絵本を思い出して怖くなります。おしいれのぼうけんを最後に読んだのなんてずぅっと昔のことで、もう内容なんて全然覚えてないし、記憶も間違ってるかもしれません。でも高速道路の灯りを見る度に、「こわいと感じた自分の感覚」を思い出して、なにかヒヤッとするような怖さを感じます。それは大人になった今もずっとあります。

 

2024/12/1

闇の中 車窓の光 流れてく
あのまま銀河へ ゆくのだろうか

電車の窓から、外を走っている別の電車の窓の明かりが見えました。夜の闇の中に浮かぶ車窓の灯りは、昼間に見るものとは違い、窓の灯りだけ光って見え、車体の部分は闇と同化して見えません。なんだか銀河鉄道みたいだな、と思って詠んだ短歌です。

 

 

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