2025/04/27 生活の短歌 3本

お葬式 誰にどれだけ 愛された
いちばん最期の 成績表だ

「3月のライオン」という漫画に、クリスマスプレゼントに何をもらえるかって、その子供が1年どれだけ、どういうふうに愛されたかの成績表みたいだ、という描写があって。なんとなく私はお葬式にも似たものを感じるんですよね。私は子孫も残さないし、私が死ぬ時に誰がお葬式やってくれるんだろう。誰もやらないかもな〜みたいなことを考えながら作りました。

 

君が吐く 寝息が僕より 早いから
生きる速度の 違いを想う

猫と一緒に寝てる時、猫も小さいけど寝息を立てるんですね。その早さが私より早くて。動物って一生の間に心臓が鼓動する回数は大体決まってて、回数はどの動物も大体共通で、鼓動の早さが違うんですね。大きい生き物の方が鼓動が遅く、小さい生き物の方が早い。鼓動が遅い方が体温も低く、早い方が体温が高い。だからハムスターとか体温すごい高いんです。猫も人間より体温高いです。

だから一緒に寝てる猫のあたたかさと、呼吸の早さを感じて、ああ、この子は私より早く生きて、早く死んじゃうんだな〜って思って切なくなった、という短歌です。もう17歳のおじいさんなのでね。段々そういうのがちらつきはじめます。長生きして欲しいですね。

 

つらい日々 生き抜くための 鎮痛剤
それがラジオと甘いカフェオレ

常日頃深夜ラジオを聴いていますが、特にやりたくないことをやる時や、過ぎ去って欲しい時間を過ごす時は、殊更ラジオを聴きます。日々の痛みみたいなものを、気を散らして中和してるんだろうなと思います。

生きていく中で痛みを直視するのって負担がデカすぎるので、ある程度気を逸らして、向き合わずに生きている時間を引き伸ばしていくのも、大事なのかなと感じています。

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