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2025/12/26 2025年 透明水彩絵描きのベストバイ

こんにちは。渡邊野乃香です。Misskeyではoi汰でやっています。

今回は2025年のベストバイを発表するブログになります。アナログ画材縛りで、全部で10個あります。

ベストバイブログというのは(多分)今まで書いたことなくて、あんまり人の見ることもないんですが。前聴いていたラジオで、パーソナリティの方が「でもベストバイって結局ガジェットだよね」という話をしていて。あんまり人のベストバイ見る機会も多くないので、そういうもんなのか〜と思ったのですが。

逆張り人間なので、じゃあガジェット以外のベストバイのブログ書きたいな〜せっかくならアナログ画材縛りのベストバイブログ書こうかな…と夏の終わりくらいから思っていて、いつの間にか年末になり。最初は年関係ないベストバイにしようかなと思っていたのですが、そうすると多すぎて絞れなくなってしまったので、2025年に購入したものに絞ることにしました。そして2025年に購入したものに絞るなら、出来れば2025年中に書きたいよね…ということで、12月26日の今、パソコンに向かっています。がんばります。ついてきてください。

前置きが長くなった。通常運転です。というわけでいくぞ〜〜!

 

透明水彩絵の具

最初は透明水彩絵の具です。これだけで10個中の5個を占めます。まぁ透明水彩絵描きなので…。

絵の具でどんな色を使うかってかなり個人の好みに拠るところが大きいので、私がおすすめした絵の具を、このブログを見た人が買って、使いやすく使えるかどうかの保証は出来ないのですが…。私も好きな絵描きさんがおすすめしていた絵の具の色買って、私の絵だと全然使わなかったことあるので…。

でもそれを言っていたら何もおすすめ出来ないので、無視して書いていきます。あくまで「私が好きな色」ということでよろしくお願いいたします。

絵の具を勧めるなら…ということで色見本を作ったので、載せます。

色見本は個人利用に限り、保存してもらっても大丈夫です。転載や加工などはダメです。紙はホワイトワトソンを使っています。字汚くてすみません…

ホルベイン(HWC) 月夜

1個目はホルベインの分離色、「月夜」。最近自分の中で分離色がアツく、今回も5本中4本が分離色です。

透明水彩メーカー・画材メーカーの中でも、最近「アナログならではの表現が出来る絵の具」を出すのが流行っていて、粒状化色、蛍光色、ラメやグリッターのキラキラ系絵の具など、そういった絵の具が色々出ていますが。分離色もその中のひとつで、今色んなメーカーが出しています。

分離色の説明をするのを忘れていた。透明水彩は顔料と、展色材のアラビアゴムが主な原料です。顔料はいろいろなものがあり、顔料の違いで色が変わります。ひとつの絵の具に複数の顔料が入っていることも多いです。

この入っている複数の顔料が、粒の大きさなどによる重さの違いによって、水を多く使って描くと、ひとつの絵の具から複数の色が現れることがあります。これが「分離色(ぶんりしょく)」と言われる絵の具で、ひとつの絵の具から複数の色が出るアナログならではの面白さから、最近流行っている、ということです。

月夜も分離色なので、水を多く使って描くと、青っぽい色と黒っぽい色に分離します。まさに名前の通り、夜空を描く時に便利です。これ1本で表情が出るので、2色しばりなど、色数を縛って描く時にも使っています。これを重ねて、飛び出た色の部分の彩度を抑えたり…などの使い方も出来ます。おすすめ。

 

ホルベイン(HWC) ヒスイカズラ

これね〜これめっちゃ使いました。ホルベインのヒスイカズラ。最近こういうオシャレな名前の絵の具流行ってますね。

水色と紫に分離する絵の具。おしゃれ〜最高!!

特に夏頃、水中の絵や、夏っぽい絵を描く時に大活躍しました。これがないと描けなかった絵沢山ある。ありがとう…ホントに…大好き…!!

ちょうどいい絵があった。この絵、ヒスイカズラと月夜の2色のみで塗ってます。綺麗だね。

クサカベ ハルモニア クランベリーパンチ

クランベリーパンチね〜良い絵の具ですよ…

黄色と赤に分離する絵の具なのですが、めっちゃいい。

この絵、クランベリーパンチと、同じくハルモニアのダスクスカイの2色を使って描いたのですが。前髪のハイライト部分の周りの色の複雑さ見てよ…良すぎる。こういうのが分離色の楽しさですね。

フォロイーさんが「クランベリーパンチは、暗い色と重ねた時に本領を発揮する」と言っていましたが、そういう使い方もありです。黄色が浮き出てきて表情がかなり出るらしいです。

クランベリーパンチ1本あればかなりキュートに振った絵が描けます。元気の出るビタミンカラーでありつつ、複雑な表情も出せる。いい絵の具です。

クサカベ ハルモニア パープルスピネル

パープルスピネルね〜いい絵の具ですよ本当に…

青と紫に分離する分離色です。絵の具自体がちょっと暗めの色をしているので、濃淡も出しやすく、1色で出せる幅がかなり広いです。

この絵はパープルスピネル1色のみで塗っているのですが、これだけ幅が出せます。楽しすぎた。

夏の絵や海の絵を描く時に活躍しまくりでした。空も描けるし、水も描けるし、ここちょっと暗くしたいな、って時に使ってもいい感じになる。ありがとう…

Wisonr&Newton ジュエルカラー スマルト

Winsor&Newtonのジュエルカラーシリーズのスマルトです。ハーフパン状のものを買いました。Winsor&Newtonはあんまり透明水彩を一度パレットに固めて溶かして使うのを推奨しておらず(絵の具の性質が変わるということで。まぁそうか。)ハーフパンで出してる色はハーフパンの方買った方がええやでと公式が言っているので、チューブではなくハーフパンの方を買いました

この絵はクランベリーパンチをスマルトの2色で塗ってますね。

スマルト、使いすぎて使い切ってしまったので、2025年に買ったのは同じ色を買い直しでの購入です。

濁りのないさわやかな青で、この「THE 青」という色がね〜いいんよ…とても…使いやすいです。色んなシーンで使える。相も変わらず、夏の絵を描く時などは使いまくりでしたね。青が好きな人にはおすすめの1本です。

 

水彩紙

透明水彩で絵を描く時に、かなり絵のクオリティを左右するもの、それが水彩紙です。水彩やりたいけどお金がない!どこに一番お金をかけるべき?となった時に一番優先するべきもの、それが水彩紙です。水彩紙大事。水彩紙→筆→絵の具、の順に絵のクオリティに直結する気がしています。

ということで紹介していきます。

ホワイトワトソン

今年は私の中で、ホワイトワトソン見直しの年でした。ここに写っているのはハガキサイズですが、A4サイズぴったりのパッドも買いました。

ホワイトワトソンって、水彩紙の中では、値段が安めの部類で。私は水彩はじめたての頃に使っていたのですが、「絵の具の定着が弱く、下の色が溶けてくる」のが嫌で、途中からウォーターフォードに転向しました。ウォーターフォードは定着鬼強いので。定着強い紙がよければウォーターフォードかアルシュのどちらかです。

でも沢山描き込むガチめの絵はウォーターフォードの方が向いてても、あっさりした絵をのびのび描くなら、もしかしてホワイトワトソンかなり向いているのでは?と最近気付き、ホワイトワトソン見直しのターンに入り、最近は結構ホワイトワトソンを使っています。

具体例を出すと…

こういうシリーズは、ホワイトワトソンを使って描いています。2色縛りで描いていて、そんなに重ね塗りもしないし。ホワイトワトソンはあっさりのびのびした絵を描くにはうってつけのクセがあまりない紙で、値段も高くなく、幅広い人におすすめ出来ます。初心者の人が水彩紙入門をする時にもおすすめです。

というわけで今年はホワイトワトソン沢山使いましたね。

 

てのひらペーパー

てのひらペーパーという、89×89mm角丸のちいさな紙です。私が持っているのは四角タイプですが、まんまるのバージョンもあります。

89×89mmというのは、写真に使われる「L判サイズ」の短辺のサイズで、最近は「ましかくフォト」と言ったりするL判サイズの短辺の正方形のサイズが流行っていて。百均などで額縁が見つかりやすかったり、OPP袋も比較的見つかりやすかったりする、使いやすいサイズです。

てのひらペーパーは30枚入りで、私の好きな絵描きさんは1ヶ月毎日絵を描く…という使い方をしてらっしゃったりしました。値段も結構お手頃価格です。

私が使っているのはホワイトワトソンですが、もうちょっとあたたかみのある紙色のランプライトのバージョンもあります。

参考にてのひらペーパーで描いた作品見せびらかしておきますね。

ちょっと小作品描きたいな〜ATCだと小さすぎるけど、ハガキサイズだと大きすぎるな〜みたいな時にちょうどいいサイズです。気軽に描きやすいです。

 

筆いくぞ〜!

筆は本当にあれ使ったりこれ使ったり色々と放浪してきて、今落ち着いていて使っているメインの筆が4本ほどあり。今回はそのうちの2本を紹介しますね。今年買ったのがこの2本だったので。どちらも使いやすい筆です。私は筆に関してかなり名村さんを信頼している…

名村大成堂(ナムラ)  ルナール Fine 2号

これ最初は0号というもう一回り小さいサイズを買おうとしていて、でも通販で商品写真見た時に、0号だと小さすぎるかな…うーん…となり2号を買ったのですが。

家に届いて、糊付けされたのをほどくと、2号は思ったより大きかったです。やはり糊付けされてるのとされていないのじゃ全然違う。0号にしておけばよかった〜と後悔しました。また後悔したのにはもうひとつ理由があって、100%天然毛だと思って買ったら、そんなことなかった…という。私は人工毛を使うとすぐ毛先がぱやぱやしてしまうので、これもぱやぱやしちゃうんだろうな〜嫌だな〜と当時は思ってました。

でも買ってから半年くらい使ってますが、ぱやぱやもしてこず毛先はしなやかさを保っており、逆にこれくらいの太さがあることで細かい箇所と面で塗りたい箇所の両方をこれ1本で結構塗れることに気付き、めっっっちゃ使いやすいじゃん!!となり、今ではお気に入りの1本です。

シルバーフォックスの毛を使っているらしく、水含みがよく、これ1本でカバー出来る範囲がかなり広いです。おすすめ。

 

名村大成堂(ナムラ)  SK STARS 0号

これは完全に細かいところを描くようの1本です。さっきのルナールの2号を買ったあと、これじゃ細かいとこ描けん…となって描い直した筆がこちらです。

私の絵にはあんまり繊細さとかないので、細かいところを塗る必要性に迫られること自体があまりないのですが。瞳の中など、はみ出せない、その上で小さい場所を塗る時には、この筆が大活躍しています。

買ってよかったです。ありがとう名村さん…

 

その他

円が描ける製図用定規

これ!!これ本当に買ってよかった。

私はなぜかアナログの丸って「気合いで手描きで丁寧に丁寧に丸を描かなくてはいけない」という地獄の思い込みをしており、今まで定規を使わずに描いていたのですが。この間コミッションでリクエストして原画を買わせていただいた絵がうちに届き、その絵のめがねの丸部分がとても綺麗な正円で。

そうよな、綺麗な絵を描くためには、定規使った方がいいよな、絶対に…と思い込みを壊してもらったので、その結果この定規を買いました。特にメーカーにこだわりがあるわけではないのですが、描ける丸のサイズの幅が大きく、値段も他のものより安かったため、このVANCOのものを買いました。

結果本当に買ってよかったです。私はいままでなんて無駄な思い込みをしていたんだ…アナログ絵描きにはおすすめです。是非買いましょう。今更かもですが。

私は丸メガネの代理キャラがいるので、本当にこれを買ったことで、代理キャラの眼鏡を綺麗に描いてあげられるようになり、とても嬉しいです。

今は雲型定規を買うか悩んでいます。定規でもなんでも、あるもんは使いましょう。いい絵を描くためにはね。

 

以上!!!

無事にまとまりました。10個までに絞ってよかったです。

はじめてベストバイブログを書きましたが、結構楽しく書けました。気が向いたら来年も書きたいですね。

珍しく絵描きらしいブログを書いたので、何か皆さんの参考になりましたら嬉しいです

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それでは失礼いたします。みなさん楽しいアナログお絵描きライフを送りましょうね!!

ではでは!!さらばじゃ!!

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