今日、少女漫画を売りました。私が小学生〜中学生くらいの頃に集めた少女漫画。140サイズのダンボール2箱分くらい。250冊くらいあったと思います。どうしても好きなもの50冊くらいは残しておくことにしました。
元々中学〜高校の頃に過ごしていた私の部屋に、それらの漫画も置いてあって。しかし、私が撤退後父親の寝床になっていたその部屋を、妹が使いたいと言いだして。そこを妹の部屋にすることになり、私の物でその部屋に置きっぱなしになっていたものが、軒並み追い出されることになりました。300冊あった少女漫画もその中の1つです。
最初は、少女漫画はどうしてもとっておきたいと思っていました。古い少女漫画で、今は絶版になってしまっているので、売ったらもう手に入らないし、読めないし。そう思って今の私の部屋に持ってきて、しばらく置いておいたのですが、やっぱり「手元に持っていても、読むわけじゃないし、嵩を取ってしまう」という事実に直面してしまい。読まない本を大事に手元に持っておくのも全然ありだと思うのですが、300冊となるとさすがに…と思い、残しておきたいものだけ選んで、それ以外のものを売ることにしました。
火曜日くらいに古本屋さんに電話して、今日のお昼に取りにきてもらいました。どれがシリーズで揃ってて、どれが揃ってない…というのを一緒に並べ替えながら、引き取っていってもらいました。古い少女漫画だし、大したお金にはならないだろうな…と思ってたのですが、250冊ほど売って500円という、予想以上に安い値段でびっくりしました。まぁそんなもんかぁ…
迷ったのはその500円の使い道です。500円…コンビニで昼ごはん1食とか、おやつ+コーヒーとか、買ったらすぐに消えてしまうお金です。でもせっかく少女時代に大事にしていた漫画を売ったんだから、何か形に残るものに変えたい…と思いました。
その結果、多肉植物を買うことにしました。
多肉植物って結構安くて、150円〜300円くらいで、1鉢買えます。そして育てると結構めきめき増えるし、今も育てている多肉植物が2つほどあって。そこに鉢の値段と土の値段を足して、その500円玉を含む、全部で800円くらいで多肉植物を買ってきました。
色がかわいかったのと、今うちにいる子と違う種類っぽかったのと、あと横に伸びてる形がなんだかかわいくて、この子を選びました。今後少女漫画が姿を変えた「いのち」として、育てていこうと思っています。
少女漫画を売ったお金で観葉植物買うの、ちょっとキモイかもしれませんが…ちょっと感傷的にもなりますよね。少女時代の私にとって、少女漫画は何よりの宝物だったんですよ。そもそも少女漫画が大好きだったところから絵を描き始めて、それで今も絵を描き続けているので、なによりの原点なんです。300冊って、お金のない少女にしてはかなり集めましたよね。それくらい大好きだったんです。ぼろぼろの古本でも、飽きずに繰り返し繰り返し読んでいました。
だったら売らなきゃいいじゃん…と思うかもしれませんが、売ろうと思ったのは、スペースの問題に加えて、家にあっても読まないから、なぜなら自分が少女漫画を読む感性ではなくなってしまったから…というのがあります。少女漫画ってその名の通り少女向けの漫画で、中高生くらいの女の子が恋愛をする…というのがメインであることが多いんです。もう自分も大人になって、そういったモチーフの漫画に、共感したりとか、「こんな高校生になりたい」って憧れられる自分ではなくなってしまったんですよね。家にあっても読まない、というのはそういうことです。どうでもよくなったわけではなくて、少女漫画の私の元での役割が終わったんだと思います。
本当に何度も何度も台詞も覚えるくらいに繰り返し読めるくらい夢中にならせてくれて、楽しませてくれて、憧れさせてくれた漫画たちには、とても感謝しています。古本屋さんに買い取ってもらった先で、他の誰かがそれを読んで楽しんでくれるなら、それがいいなと思いました。
うわぁ〜〜〜でもやっぱりちょっと寂しい〜〜〜!実は本を売るのって人生初で…。こんなに寂しいものなんですね。愛着があるから…
でも一生持ち続けるわけにもいかないので、ずっと楽しませてくれた蔵書への感謝をここに記して、終わりにしようと思います。代わりに買った多肉植物を育てながら、時々思い出してしんみりすることにします。寂しいけどね…!
300冊の漫画を売ってもなお私の本棚はパンク状態なので、とりあえず今残っている本たちも、役目が終わるまで、目一杯楽しんで読ませてもらおうと思いました。
この時の新鮮な気持ちを記しておきたくて、1日で2つめの記事を更新してしまいました。そういう時もある。
それでは失礼いたします。最後まで読んでくださりありがとうございました!